こんにちは


body make studio BASE

代表トレーナーの高鳥です。



最近の私の施術を受けたことがある方は感じているかと思いますが、

なんか変わったなーって思いませんか?



技術の仕入れと言う研修会への参加はよくしているのですが、

特に大きい出来事として

高知県の山奥へ合宿に行って以来、東洋医学のアプローチや

関節調整の手技を身につけたことで

あらゆる関節を鳴らす関節調整手技を取り入れることがあります。


手首足首の指や、腰、背骨、そして首もですね。




そして前回のブログで

「ゴルジ腱器官」

と言うワードをが出てきたのを覚えているでしょうか。


この関節調整の手技はゴルジ腱器官との関わりがあるので

今回の記事のテーマに



【スラスト法とゴルジ腱器官】



のお話をひとつ。




ちなみにゴルジ腱器官の話は覚えているでしょうか?


簡単におさらいすると

筋腹(筋紡錘)と腱の間にある筋腱移行部のことで

筋肉が収縮するとこのゴルジ腱器官が伸ばされるので

脳へ信号が送られ、今度は筋肉を弛緩させる信号が返ってくるという…

イメージ難しいですよね。

一応画像差し込んでおきます↓

スクリーンショット 2024-10-30 0.49.44






で、関節調整のお話なんですけど、

いわゆるスラスト法とも言われます。

カイロプラクティックの世界では使われることが多いそうですが、



このスラスト法ってのは

関節を元の位置に戻すや、骨の矯正と謳ってますが、

本質はそういうものではありません。

ビジネス的にわかりやすくそう言っているだけですね。



骨音もありますし、派手な技術なので

SNSなどでバズりやすいからか、アンチな人も多い印象ですね。




ちょっと考えて欲しいのは、

こうも世界中に広まっているのは、効果が実証されているからこそなわけですよ。

100%危険であれば、今頃世の中から消えてますからね。




とはいえこのスラスト法、怖いイメージもあると思います。

実際、無知な施術者が行なった結果の事故も起こっているそうなので

今回はその辺りの解説もしていこうかと思います。





スラスト法のメリットと解説

スラスト法のメリットをいくつか挙げると

①ゴルジ腱器官へ直接アプローチするので筋弛緩が早い
②長く痛い施術を受けるわけではないので、お客様への負担が少ない
③内臓へのアプローチができる


と言う3点。



メリット解説

>①ゴルジ腱器官へ直接アプローチするので筋弛緩が早い


出ました、ゴルジ腱器官。

先の説明とは違い、スラスト法は0.4秒以内の一瞬でアプローチを行うため

筋肉よりも先にゴルジ腱器官へアプローチできます。

そうすることで指圧よりも早く筋肉が弛緩するわけです。しかも時短。




>②長く痛い施術を受けるわけではないので、お客様への負担が少ない

患部への集中的に指圧やストレッチは深層になるほと痛いので

実は結構なストレスになります。

その点スラスト法はビックリはしますが、痛みを伴うことなく筋肉を弛緩させることができます。



>③内臓へのアプローチができる

スラスト法によってアセチルコリンと言う神経伝達物質が分泌されます。

これは内臓へも働きかけるので、消化吸収という消化管の運動が活発になります。

また運動したいときは集中力が増し、睡眠時にはリラックスしやすくなるという

おもしろい効果があります。




スラスト法のデメリットと解説

①施術者の技量が問われる
②禁忌事項がある



デメリット解説

>①施術者の技量が問われる

これはもう、なんでもそうですが…

施術者の技量はどれだけ練習したかってとこですよね。

センスもあるけど練習ありきです。

私もめっちゃ練習したし、されました。




>②禁忌事項がある

これめっちゃ大事で

やっちゃいけない人っているんです。

特に首と腰は


禁忌事項って結構あるんですよ。

その禁忌に該当するか評価・検査をしないと事故に繋がりかねないんです。



なので私は事前に何気なくヒアリングしたり評価・検査を行います。

「血圧は〜」とか

「可動域は〜」とか

「既往歴は〜」とか


全然これだけじゃ無いんですけどね。




おそらく世の事故につながった件というのは

この評価・検査をしっかり行なっていないんでしょうね。

リスクを評価できなきゃ、そりゃ怪我させるでしょって話。


当然ですが
手術する前に検査しない病院なんて無いんですから。





あ、ちなみにスラスト法を世界で広めているのは

ジョバンニ・ヴォンファンティというイタリアのドクターなんですけどね。

しかも日本でサポートしているのは柔道整復師で世界を股にかける大先生です(業界では超有名)

御二方の詳細はこちら https://u-bal.com/ithrust/






数件の事故が表立っているので

特に医療従事者とか柔道整復師とかに批判されがちなスラスト技術ですが、

ただただ批判する人たちはきっと、

その技術を習ったこともなければ、詳しく調べたことないと思います。


だからこそテキトーな批判ができるんでしょうけど、それってナンセンスですよね。

食わず嫌いしてるガキみたいな。(口悪っ)





パーソナルトレーニング業界や治療業界は本当に特殊で

どのトレーニングが正解で不正解とか

どの施術が正解で不正解とか


そういう議論がよくなされます。

しかもそれが業界内という狭い範囲で。

めちゃくちゃ視野が狭いなーと思いませんか?





例えばそうだな…

これ飲食業界だとどうでしょう。

500円のナポリタンもあれば超高級イタリアンという

多種多様な業態で幅のある世界の中で

それぞれが貶し合わずに共存共栄しているのは、

その提供しているものを目的として

それがお客様に愛されているからの結果じゃないですか。




まあ、実際の飲食の世界は知らないんですけど、

そういうシンプルさでいいと思うんですよね。

目的が手段となってようなこの業界は

まだまだ成熟していないなーと感じる次第です。






ちょっと脱線しましたが

とはいえですよ、

このスラスト技術が絶対良いってわけでもなければ、

なんでも治すような神がかった手技でもないんですよ。


そんなものこの世に存在しないので、

どの技術も一つの引き出しでしかあり手段でしかありません。




先に紹介した先生方も、スラスト技術の普及活動をしつつ

それが全てではないと言っています。





やったほうがいい人もれば、やっちゃいけない人もいる。

やったほうが良いだろうけど、必ずやる必要もない。




当然、嫌がる人にはやりませんし、私だってそれが絶対とも正解とも思っていません。

必要ならやるって感じ。

人によりけりですが、一瞬で肩や首が楽になったり可動域が上がるなら、やったほうが早くない?

という感じ。




そういえば、このまえ体験に来た人に足首のスラストをしたら
長年痛かった捻挫の後遺症が治ったって言ってたな…




そんな引き出しが増えたお話と業界への憂いのお話でした。

私もそんな偉そうに語れるほど偉い人間ではないんですけどね。笑


途中からなんの話をしているんだか…




おつかれさまでした。






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